「ふるさと納税の還元率が高すぎる」「還元率を下げるように、という通知に従わない自治体がいる」ということで、ついに総務省が法改正する意向を示しました。
法改正の内容としては、『返礼割合=還元率が3割を超える自治体については、控除の対象外とする』というものです(参考:時事通信)。
これまで『還元率を下げるように』という通知を守らなかった12自治体を公表する、などの措置を総務省はとってきましたが、それでも還元率が3割を超えている自治体が174以上あったためです(参考:総務省調査結果)。
このため、法改正後は超高還元率でお得な返礼品はなくなってしまいます。
法改正は、早ければ来年(2019年)の4月から適用されます(参考:時事通信)。
このため、法改正前である今年~来年の3月中が、高還元率の、お得な返礼品を手に入れる最後のチャンス。
そこでこの記事では、総務省が公表しているふるさと納税に関する資料より、まだ総務省通知に従わず、高還元率を維持している自治体を抜粋して一覧で紹介します。
さらに、特にふるさと納税の寄付額が多く人気の自治体は、還元率と合わせてランキング形式で紹介します。
まだコスパがいい返礼品が残っているうちにふるさと納税をお得に利用したい!というかたの参考になれば幸いです。
総務省の報道資料をもとにした一覧&ランキングですので、データの信憑性はかなり高いと思いますので。
【総務省通知を無視】還元率3割以上のお得な自治体一覧【174市町村】
2018/9/1時点、まだ返礼割合(還元率)が3割を超えていて、今後も見直し予定が決まっていない174の市町村を一覧にしました。
また、中でも2017年度の寄付額が10億円以上と人気だった自治体は、太字にして、ふるさと納税サイトへリンクを貼っています。
都道府県 | 市町村(自治体名) |
---|---|
北海道 | 芦別市、赤平市、松前町、福島町、木古内町、七飯町、森町、八雲町、長万部町、積丹町、仁木町、由仁町、浦臼町、新十津川町、雨竜町、沼田町、鷹栖町、当麻町、中富良野町、美深町、幌加内町、津別町、訓子府町、滝上町、興部町、雄武町、白老町、芽室町、大樹町、幕別町、池田町、浦幌町、釧路町、羅臼町 |
宮城県 | 多賀城市、南三陸町 |
秋田県 | 横手市、仙北市、三種町、五城目町、 大潟村 |
福島県 | 大玉村、北塩原村、湯川村、会津美里町、 広野町 |
茨城県 | 北茨城市、鹿島市、潮来市、守谷市、 大子町、美浦村、河内町 |
栃木県 | 矢板市、那須烏山市、茂木町、野木町 |
群馬県 | 渋川市、上野村、長野原町、片品村 |
埼玉県 | 戸田市、久喜市、小川町、皆野町、長瀞町、 宮代町 |
千葉県 | 市川市、館山市、茂原市、勝浦市、流山市、 君津市、四街道市、白井市、酒々井町、 栄町、睦沢町、御宿町 |
東京都 | 八王子市、狛江市、多摩市、檜原村 |
神奈川県 | 小田原市、厚木市、伊勢原市、南足柄市、 中井町、大井町、松田町、山北町、愛川町 |
新潟県 | 三条市、南魚沼市、弥彦村、田上町、 阿賀町、湯沢町 |
石川県 | 志賀町 |
長野県 | 飯山市、中川村 |
岐阜県 | 瑞穂市、神戸町、御嵩町 |
静岡県 | 掛川市、御殿場市、小山町 |
愛知県 | 碧南市 |
滋賀県 | 近江八幡市、日野町 |
京都府 | 宇治市、和束町 |
大阪府 | 岸和田市、泉佐野市、箕面市、阪南市、 豊能町、熊取町 |
奈良県 | 明日香村 |
和歌山県 | 高野町、湯浅町、美浜町、白浜町 |
鳥取県 | 大山町 |
岡山県 | 笠岡市、総社市、吉備中央町 |
山口県 | 和木町 |
香川県 | 直島町 |
福岡県 | 直方市、中間市、嘉麻市、添田町、糸田町、 川崎町、赤村、みやこ町、上毛町![]() |
佐賀県 | 唐津市![]() 吉野ヶ里町、基山町、みやき町、玄海町、 大町町、江北町、白石町、太良町 |
長崎県 | 長崎市、諫早市、対馬市、雲仙市、長与町、 時津町 |
熊本県 | 山鹿市、南小国町、御船町、山都町、 多良木町 |
大分県 | 臼杵市、竹田市、杵築市、国東市 |
宮崎県 | 都城市、日南市、西都市、えびの市、 高原町、都農町 |
鹿児島県 | 日置市、湧水町 |
沖縄県 | 多良間村 |
※総務省調査資料より引用
元々平成28年度には1156団体あった還元率3割超の自治体も、総務省の通知によって、11月以降には上記の174自治体まで減りました。
そして来年4月の法改正以降は、0になる可能性が高いため、高還元率の返礼品を手に入れられるのは、あと少しの間だけです。
ふるさと納税の還元率50%超も多数!おすすめ自治体ランキング
総務省通知を無視、もしくは従っていない自治体の内、特に
- 【お得】返礼割合(還元率)が30%以上(※)
- 【人気】寄付額が10億円以上
※H.30.3時点
な自治体を還元率が高い順に紹介します。
ふるさと納税|総務省調査をもとにした自治体の還元率ランキング
自治体名 | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
佐賀県嬉野市 | 65.00% | お酒など |
佐賀県唐津市![]() | 52.00% | サプリや化粧品あり |
大阪府泉佐野市 | 50.00% | 返礼品の種類が非常に豊富。 ピーチポイントなどもあり。 |
佐賀県基山町 | 50.00% | |
佐賀県みやき町 | 49.00% | 電化製品・ギフトカードなどあり。 |
福岡県上毛町![]() | 45.00% | |
静岡県小山町 | 40.00% | |
滋賀県近江八幡市 | 37.90% |
※総務省調査資料を分析
4つの自治体が還元率5割超で、1位の佐賀県嬉野市に至っては、65%もの還元率があります。
総務省の通達を守っている自治体の還元率は3割未満。同じ金額を寄付しても、普通の自治体からもらえる返礼品の金額は嬉野市の半分以下です。
確かにこれは不公平感がありますよね。普通の自治体に寄付したら損になってしまいますから。
目的別に紹介!ふるさと納税のおすすめ自治体3つ
最後に、高還元率な商品を用意している自治体の中から、目的に合わせておすすめできる自治体を3つ紹介します。
迷ったらココ!人気No.1の自治体『大阪府泉佐野市』
泉佐野市は、とにかく返礼品の数が多く、ふるさと納税の寄付先としてとても人気がある自治体です。
どれくらい人気があるかというと、平成29年度の寄付額は135億円以上。還元率3割以上を維持している自治体の中では、ダントツの人気です(2位の唐津市でさえ約44億なので、3倍以上の寄付額)。
還元率も高く、返礼品の種類も肉や魚・野菜などの食料~日用品、各種ポイントまで幅広く取りそろえているので、どこに寄付しようか?と悩んでいるなら、とりあえずチェックしておくべき自治体です。
化粧品や体験・旅行チケットが欲しい人におすすめ『佐賀県唐津市』
唐津市の返礼品の特徴は、なんと言っても他の自治体では手に入りにくい、以下の商品が用意されていること。
- 旅行やレストラン、ダイビングなどのチケット
- 化粧品などの美容グッズ
しかも還元率が52%と、自治体全体で2位!
少し珍しい商品をお得に手に入れたかったら外せない自治体です。
コスパ重視の人におすすめ!還元率1位の自治体『佐賀県嬉野市』
最後は、やはり嬉野市。
その返礼品の還元率は65%。ダントツでお得です。2位でも52%なので、10%以上の差があります。
返礼品の種類自体は泉佐野市に負けますが、コスパがとにかくいい。
このため、
- 「もう欲しい商品ジャンルは決まってる」
- 「とにかくお得な返礼品を手に入れたい」
という、『欲しい商品はだいたい決まっていて、あとは少しでも還元率が高いものがほしい』というかたにオススメです。
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